行頭の「ん」

注意深く、丁寧に組まれたタイプセッティングにおいても。「ん」や「ン」が行頭にくるのは許可している場合が多いように思います。現在主流のDTPソフトは、Adobe社のInDesignやIllustratorですが、その段落設定で一番強い「禁則処理*」の「行頭禁則文字」の中にも「ん」または「ン」は含まれていません。Microsoft社のWordにおいても同様です。

しかし、我々は、例えば「きゃ」や「しゅ」と同じように「あん」や「カン」などは一音節なので、「あん」を「あ」と「ん」の間で改行すべきではないと思っています。特に技術書やメディカルレポートのような外来語のカタカナ表記の多い文章では「ン」を「行頭禁則文字」に設定していないとかなり読みにくくなる場合があります。

ただし、下記のように、最近の会話の表現で「ん」が一文字で一音節のようにあつかわれる場合や一音節扱いの促音からはじまる言葉の場合は、この限りではありません。
(2011_nov_t)

*禁則処理
禁則とは、文章のレイアウトにおいて、読みにくさや見た目の悪さを調整するためのルールのことで、禁則処理とはそのために行われる処理のことである。和文であれば、例えば、行頭にあると具合の悪いもの、つまり句読点( 。 )( 、 )や三点リーダ( … )などは、行頭禁止文字として前の行に押し込まれる。逆に行末にあると具合が悪いもの、つまり始め括弧「 ( 」「 【 」などは、行末禁止文字として次の行に送られる。

注: ご使用のブラウザによっては禁則処理が働かない場合があります。